機械システム工学科 学びの特徴:7. 卒業研究-四つ目の能「創造力」-
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社会的・工学的に意義のある最先端の研究テーマ
最終学年の4年次には、これまでの学びの集大成として卒業研究を行い、論文としてまとめます。3年次の演習(PBLモノづくり)で培った能力を活かし、さらに飛躍させていきながら、社会的・工学的に意義の大きい重要な課題に挑戦することになります。
以下は研究テーマの一例です:
モーションキャプチャを用いた小型車両の自動走行制御(写真左上)
外からのカメラ情報を利用して、正確な経路走行を行ったり複数車両が距離を保って走行するなど、自動運転技術を開発します。
ハプティクスデバイスを用いたマスタースレーブ制御(写真右上)
人がものを操作する時のように、ものから伝わる力、振動、動きなどを操作者に与えることで、ロボットの遠隔操作が直感的に行えるような制御システムを構築します。
乗り心地改善のためのアクティブサスペンションのロバスト制御(写真右下)
自動車内にいる人は車から受ける特定の振動周波数を不快に感じます。これを積極的に抑制する制御システムを構築します。
安定多様体を用いた非線形最適制御による飛行制御系設計(写真左下)
空力特性をデータで与えこれを数学モデルに取り込むことで航空機の運動を実現し、高い安定性と運動性能を両立する制御システムを構築します。
この他にも、研究テーマとして様々な機械システムを扱っておりますので、詳しくは研究紹介のページをご覧下さい。
四つ目の能「創造力」を身に付け、社会から求められる技術者へ
卒業研究では、演習(PBLモノづくり)とは異なり、研究の手法だけでなく、ときには、最終目標、あるいはテーマ自体までも自分達で自主的に考えることが求められます。
「問われる」のではなく、「問う」側に立ち、自分で決めた「問い」を調査・分析して論証していくことにより、モノづくりにおける「創造力」が養われていきます。そしてそれが、まだ世にない新しさ、すなわちオリジナリティ(独自性)を生み出すことにつながっていきます。
卒業研究をやり終えたとき、「四つ目の能」である創造力を身に付けた高付加価値人材として、社会から求められる技術者なっているでしょう。