機械システム工学科 学びの特徴:5. PBLモノづくりによる学問の実践
Back: 4. システム制御工学による横断的な学び
PBLとは?
知識は実際に活用してみて、初めて本当に身に付くものです。
理工学部では3年次より研究室に配属され、演習(ゼミ)に参加します。機械システム工学科の研究室では、これまで学習した知識を活用して、何らかモノづくりに関連したプロジェクトを実施します。プロジェクトでは、目的のみが設定されており、情報収集、課題の設定、実践などのすべてを学生が自主的に行います。
このような授業形態はプロジェクトベースドラーニング(PBL)と呼ばれ、知識の定着、思考力の向上、課題解決能力が身に付くなどメリットが多数あります。「調査→問題設定→実践→分析→発表→改善」のサイクルを繰り返し行うことにより、座学で学んだ専門知識のより深い理解が進み、モノづくりのスキル(技能)として洗練されていきます。
特に、機械システム工学科では、モノづくりに必要な粘り強さ、失敗から課題と改善点を見出す分析力を養うことを目指しています。
PBLモノづくりの具体例
ある研究室ではモノづくりプロジェクトとして、移動ロボット、室内飛行機、二足歩行ロボットの作成に挑戦しています。
どのモノづくりでも、学生達が自分で情報を集めてそれらを精査・整理し、目標まで段階を踏んだ課題を設定・計画し、実際に作製して失敗と分析を繰り返すことで、完成にこぎ着けています。動画は移動ロボットプロジェクトの成果で、自動運転の課題の一つである先行車への追従を模擬したものです。車体前方に取り付けたカメラでペンの赤色を識別し、移動するペンに追従走行することに成功していることが分かります。
この例に限らず、プロジェクトの内容は社会で実際に求められている課題のエッセンスを抽出したものが多くあります。プロジェクトを通して、モノづくりの方法論だけでなく、社会的要求や技術的課題に対するセンスも磨かれます。