南山大学 理工学部・理工学研究科・理工学研究センター

学科 名倉研究室

名倉研究室

ソフトウェアの保守・運用をスムーズに

ソフトウェアは開発しただけでは終わりじゃない

言うまでもなく、今日ではソフトウェアはいろいろな機器に組み込まれ、広くさまざまなシステムの一部として機能しています。たとえば、自動車一台で動作するソフトウェアのコード行数は、1000万行を超えるとも言われています。この途方もない行数のソフトウェアを開発することは大変だと感じると思いますが、開発が終わった後もそれを動かし続ける必要があり、この作業は開発作業と同じか、それ以上に大変になります。私はこのような開発後の保守や運用にかかわる作業を楽にできるような技術を研究しています。

開発作業の分析によって開発後の作業の難しさを解決する

ある特定の機器向けのソフトウェアでは、ある機能Aについてのソフトウェアのコードを記述する場合に、機能Aの動作に直接関係しない機能Bについてのコードも、「だいたい同時に」記述していたとします。機能Bが開発されていなくても機能Aを利用する分にはきちんと動作します。しかし「だいたい同時に」記述される機能Bが機能Aと共に利用されることが多ければ、機能Bの開発されていないことが運用時点で問題になります。このことは、普段どのようにソフトウェアが開発されているかを分析すれば防止できる可能性があります(右上図)。このように日々規模が大きくなるソフトウェアに対し、開発後に動かし続ける際の難しさを解決するような要素技術を確立していきたいと考えています。

担当教員

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 名倉 正剛 教授

〔専門分野〕
 ソフトウェア工学

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