南山大学 理工学部・理工学研究科・理工学研究センター

学科 野田研究室

野田研究室

新たな視点でICTの可能性を広げていく

通信技術で「触覚」を提示する

私は "二次元通信で「触覚」を提供する技術" を研究しています。二次元通信とはケーブルの代わりになる「面」を通して、通信するしくみ。たとえば、ホラー映画に欠かせないのは怖い映像(視覚)や叫び声などの音(聴覚)ですが、肩をトントン、背中をモゾモゾと触覚を刺激したらどうでしょう? バーチャルリアリティ(VR)技術の普及に伴い、今、触覚はとてもホットな研究領域です。またこの技術は「人を誘導する」ことにも応用できます。スマートフォンのマップを使うとき、右肩をトントンされたら右折という合図にすれば、危険な"ながらスマフォ"をしなくても目的地に到着できるのです。

衣服をケーブル代わりにして給電・通信

私たちが提案しているのは、衣服を給電と通信の媒体とし、衣服にデバイスをピンバッジのように取り付ける方法です。布の表と裏に導電性のある特殊な糸で刺繍を施し、2つの面の間に電圧をかけることで信号や電力を伝送できる衣服が実現できます。また全身に様々なセンサーを取り付ければ、データ収集も可能になります。今後はこの技術をウェアラブルな生体信号(脈・筋電・心電など)の計測とホームヘルスケアなどに応用していくことを目指しています。

担当教員

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 野田 聡人 准教授

〔専門分野〕
 電磁波工学

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