南山大学 理工学部・理工学研究科・理工学研究センター

機械システム工学科 カリキュラム

機械システム工学科のカリキュラム

photo_class.png

まずは理論的基盤の整備から

1年次から2年次にかけて、数学やプログラミング、物理など、これからの学習の基盤となる授業を履修します。しっかりした理論的基盤を身につけることが、専門的技術を学ぶ上で鍵になります。特に数学やプログラミングでは、通常の授業に加えて演習や実習を行い、TAの支援も借りてきめ細かい指導がなされます。

基礎から先端まで多彩な専門科目

2年次後半から専門科目の履修が始まります。「制御工学基礎」「機械工学基礎」のような基礎となる授業から始めて、「ロボット工学」「現代システム理論」のような専門性の高い授業に無理なくつながるよう工夫されています。これによって機械システム工学の専門技術を適用する力を身につけます。

副専攻の技術も体系的に修得

専門科目を履修する際には、ソフトウェア工学、データサイエンス、電子情報工学から1つ副専攻を選び、副専攻の専門科目も履修します。どの副専攻でも、その分野の重要科目に加えて、分野に特化したプログラミング科目と、「PBL実践演習」を履修することになっており、副専攻の技術を体系的に修得します。これにより、主専攻である機械システム工学の技術と副専攻の技術を統合する力が身につきます。

3年次4月から研究室に所属

3年次4月から自分の興味にあった研究室に所属し、「機械システム工学演習I〜VIII」において指導教員から専門的な指導を受けます。一般的な大学では4年次から研究室配属になることが多いのに対して、早期の配属によって早くから専門的技術に触れ、充実した卒業研究につながります。

卒業研究により技術創造能力を修得

4年次4月から「卒業研究I〜IV」が始まります。所属の研究室で指導教員の指導を受け、各自のテーマで研究を行って、卒業論文を書きます。これまでの知識を総動員し、主専攻と副専攻の技術を駆使することによって、新しい技術を創造する力が身につきます。卒業研究は大変ですが、完成したときの喜びも大きいです。

専門科目ピックアップ

class_mechsyspt.jpg

機械システム工学実習

この授業では機械システムの制御を実践しながら体得します。電気モータを題材として、機械と電気が融合したメカトロニクスの基礎を学びます。また、数理モデルを用いた解析・設計・シミュレーションを学び、さらに設計した制御方法を実装(プログラミング)して、現実世界での性能を検証します。

class_ctrlbasic.png

制御工学基礎

制御工学はものを思い通りに動かすための技術です。この授業は制御工学の基礎として、動くシステムを数理的に表現する道具である微分方程式について、その解き方や扱い方を学びます。微分方程式がいかに工学的に有用で、数理的に豊かであるかわかります。

class_measurement.png

計測工学

機械を制御するためには、まず正しく測定できないといけません。この授業は、様々な計測器がどのような物理法則に基づき計測しているのか、正確に計測するための手法、また、測定データの誤差の検証・補償の方法などについて学びます。

class_mechbasic.jpg

機械工学基礎

機械工学の基礎として、機械とは何か、機械をいかに把握し対応するかについて学びます。特に、機械工学の中の基礎学問分野である機械力学について、数学、物理学、制御工学基礎の知識に基づき、運動や振動現象の解析手法について学びます。

class_strengthmaterial.png

機械・材料力学

構造物や機械を設計するためには、構成部材である材料の特性を把握する必要があります。物理学の考え方をもとに、基本要素である梁(はり)について、部材内部の応力の考え方を学び、たわみ、ねじりといった変形の取り扱い方を修得します。

class_robotics.png

ロボット工学

工場のラインで働く産業用ロボットからヒト型ロボットまで、ロボットには共通の基本原理があります。この授業では、ロボットを構成する関節やリンク機構、運動の原理・法則やその解析方法、そして制御方法について学びます。

class_swhw.png

HW/SW協調設計

現代のものづくりでは、もの(ハードウェア、HW)に技術と知能が適切に組み込まれて初めて商品としての価値が生まれます。技術と知能はソフトウェア(SW)であり、その実現性はHWに大きく依存します。HWとSWを統合するための諸技術を学びます。

class_msysctrl.png

現代システム制御

より実用的な理論を目指して制御理論は今も発展を続けています。この授業では、非線形の制御対象をどのように扱うのか、最適な制御系設計をいかに行うのか、コンピュータを使ったデジタル制御をいかに行うのかなど、先端の制御理論を最新動向を含めて学びます。

ページトップへ