ICT(情報通信技術)の進歩によって、たくさんの「データ」を容易に集めることが可能になりました。いわゆるビッグデータの登場です。ビッグデータには様々な「情報」が隠れています。「データ」と「情報」を明確に区別することは難しいかもしれませんが、ここでは、「データ」とは単純に、収集された数値や文字のこと、「情報」とは「データ」から読み取られることで人にとって何かしらの利用価値をもったもの(ことがら)と理解してください。例えば、自動車のGPSデータは、それ自体は数値でしかありませんが、地図と照合すれば即座に位置情報となりますし、さらにその変化を分析することや、他の自動車のGPSデータと組み合わせることで、渋滞情報のような利用価値のあるものに変わります。ここで大事になるのは、「データ」からいかにして「情報」を取り出すかというところ。「データ」からどのような「情報」が得られるかは、どのような「データ」であるかだけでなく、どのような方法で「データを読み解いたか」にも依存します。データサイエンスは、「データの読み解き方」、さらには、「得られた情報の活用の仕方」について、「サイエンス」の立場から取り組もうとする学問です。現代社会は、情報化社会とも呼ばれる「情報がたくさんあって、その情報を上手に活用して成り立っている社会」です。データサイエンスは、その情報化社会を支える学問の一つと言えるでしょう。