タイトル

南山大学数理情報研究科・数理情報研究センター オープン・リサーチ・センター
「都市の持続可能な繁栄のためのインフラストラクチャーの最適運用計画の策定と普及」
2011年度第5回公開研究会

 内容

南山大学数理情報研究科・数理情報研究センターでは、文部科学省「オープン・リサーチ・センター整備事業」として、研究プロジェクト「都市の持続可能な繁栄のためのインフラストラクチャーの最適運用計画の策定と普及」を行っています。その2011年度第5回公開研究会を以下のとおり開催いたします。研究者、実務家の方々の参加をお待ちしています。

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■日時:2012年1月21日(土)14:30〜17:40
■場所:南山大学名古屋キャンパスJ棟1階特別合同研究室(Pルーム)
     〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18
     Phone/052-832-3111(代表)
     地図は以下のWEBページをご覧ください。
     http://www.nanzan-u.ac.jp/Information/access.html#01
■問い合わせ先:南山大学数理情報研究センター
〒489-0863
瀬戸市せいれい町27番地
Phone/0561-89-2081
E-mail/suuri-common@nanzan-u.ac.jp
■主催:南山大学数理情報研究科・数理情報研究センター
     オープン・リサーチ・センター
  共催:南山学会
■プログラム
<14:30−14:40>
文部科学省「オープン・リサーチ・センター整備事業」、「都市の持続可能な繁栄のためのインフラストラクチャーの最適運用計画の策定と普及」研究プロジェクトについて 
研究プロジェクト代表者 伏見 正則氏(南山大学客員教授)

<14:40−16:00>
「福岡を基点とした韓国人旅行客の九州における観光周遊行動の分析」
田村 一軌 氏(財団法人国際東アジア研究センター)
概要:
 福岡と釜山を2時間55分で結ぶ高速船が1991年に就航して20年目が経過した。近年では年間往復合わせて、のべ50万人以上の旅客が利用する航路に成長している。このような船舶を主体とした国際観光は我が国では他に例はなく、福岡および九州のアジアへの近接性を示す好例となっている。本論文ではインバウンド観光に着目し、アンケート調査から得られたデータをもとに、韓国人旅行客の九州での観光周遊行動を分析した。まず、データマイニングの手法を用いて訪問地間の関係性を分析し、同時に訪れられやすい訪問地の組み合わせを抽出した。その結果、福岡、熊本/阿蘇、別府/湯布院を訪れるルートが特徴的なルートとして抽出された。また詳細な周遊ルートの調査結果からは、同じ観光地を訪問するルートであっても、宿泊地の選択にばらつきがあることが分かった。福岡市内の充実した宿泊施設や福岡を中心として放射状に延びる交通インフラ網を念頭に置いたうえで、宿泊客誘致の戦略を構築する必要があることが示唆された。

<16:20−17:40>
「環境負荷の推計を目的とした自動車交通特性の推定方法の開発」
島川 陽一 氏(サレジオ工業高校専門学校)
概要:
  本発表では道路が密に整備された地域である東京都特別区部を対象として、CO2,NOx,SPMなどの環境負荷の推計を精度良く行うための自動車交通特性(交通量、速度など)を推定する手法の開発と現在までに得られている結果を報告する。2008年の温暖化対策推進法の改正により地方自治体は運輸部門のエネルギー消費量を把握しなければならなくなった。より具体的には細街路を含めた地域全体の自動車交通特性と幹線道路と細街路の交通の相互関係を明らかにしなければならない。
 発表者は道路交通統計の基礎的データである起終点交通量に含まれる傾向誤差と偶然誤差を取り除く手法の開発に取り組んでいる。提案した手法は観測断面交通量を使用して起終点交通量を更新するものでデータの補正だけでなく断面交通量データとの整合性を高めることが可能である。本研究ではこの研究成果を細街路を含めた地域全体の自動車交通特性の推定に拡張している。発表ではこの推定結果を用いて共同研究者により提案されているモデルで環境負荷の推定を行い、推計精度の検証と実用化の検討をおこなう。交通量の推定とその結果を用いたCo2の推定方法との実務的な問題を説明する。
 

<18:30−20:30>
懇親会(懇親会に参加される場合のみ懇親会費が必要となります。懇親会費:6,000円程度を予定)
会場は当日ご案内いたします。懇親会にご参加の方は、数理情報研究センター
suuri-common@nanzan-u.ac.jp)宛てにメイルでご連絡ください。