タイトル

南山大学数理情報研究科・数理情報研究センター オープン・リサーチ・センター
「都市の持続可能な繁栄のためのインフラストラクチャーの最適運用計画の策定と普及」
2011年度第1回公開研究会

 内容

南山大学数理情報研究科・数理情報研究センターでは、文部科学省「オープン・リサーチ・センター整備事業」として、研究プロジェクト「都市の持続可能な繁栄のためのインフラストラクチャーの最適運用計画の策定と普及」を行っています。その2011年度第1回公開研究会を以下のとおり開催いたします。研究者、実務家の方々の参加をお待ちしています。

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■日時:2011年5月21日(土)14:30〜17:40
■場所:南山大学名古屋キャンパスJ棟1階特別合同研究室(Pルーム)
     〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18
     Phone/052-832-3111(代表)
     地図は以下のWEBページをご覧ください。
     http://www.nanzan-u.ac.jp/Information/access.html#01
■問い合わせ先:南山大学数理情報研究センター
〒489-0863
瀬戸市せいれい町27番地
Phone/0561-89-2081
E-mail/suuri-common@nanzan-u.ac.jp
■主催:南山大学数理情報研究科・数理情報研究センター
     オープン・リサーチ・センター
  共催:南山学会
■プログラム
<14:30−14:40>
文部科学省「オープン・リサーチ・センター整備事業」、「都市の持続可能な繁栄のためのインフラストラクチャーの最適運用計画の策定と普及」研究プロジェクトについて 
研究プロジェクト代表者 伏見 正則氏(南山大学客員教授)

<14:40−16:00>
「東日本大震災における建築研究所の対応について」
石井 儀光氏(独立行政法人建築研究所 住宅・都市研究グループ主任研究員)
概要:
 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、広範囲にわたって極めて甚大な被害が発生した。建築研究所が立地する茨城県つくば市も最大震度6弱を記録した。人的被害はなかったものの、什器の転倒等により研究室に閉じ込められた職員もいた。そのような中、被災地域への支援要請に備えるとともに建築物を中心とした被害状況の把握等を行うため、発災翌日から国土交通省国土技術政策総合研究所と建築研究所が合同で活動を開始した。被災地の現地調査をはじめ、航空写真やGISデータによる分析など、これまでの調査・研究活動の概要を紹介する。また、それらを踏まえ、被災後の救援活動や現状把握の場面においてOR手法が活用されるために何が求められているのかという事についても考察する。

<16:20−17:40>
「空間的相互作用モデルの概観と生起確率最大化エントロピーモデルの紹介」
栗田 治氏(慶應義塾大学理工学部管理工学科教授)
概要:
  Wilsonによるエントロピーモデルについてはご存じの方が多いでしょう。一方我が国からも、かつて佐佐木のエントロピーモデルが提案されました。両者はどのように異なり、どのような長所や短所をもっているのでしょうか。都市・地域における移動という現象を観察し制御してゆくためには、エントロピーモデルに代表されるような空間的相互作用の理解を深めることが重要であろうと思われます。
  今回は空間的相互作用モデルを概観した上で、生起確率最大化エントロピーモデルの立場から無制約型重力モデルを詳細に観察します。生起確率最大化エントロピーモデルは、Wilsonと佐佐木のエントロピーモデル双方の良い遺伝子を受け継ぐものです。具体的には、無制約型重力モデルのパラメタの一意性に言及した上でパラメタ推定法を提案します。時間が許せば、この生起確率最大化という枠組みから生み出されるハフモデルにも言及する予定です。都市分析の現場では、こうしたモデルはお馴染みのものでありますが、その背後にある論理を批判的に展望してみたい、そのような問題意識をもった研究です。

<18:00−20:00>
懇親会(懇親会に参加される場合のみ懇親会費が必要となります。懇親会費:6,000円程度を予定)
会場は当日ご案内いたします。懇親会にご参加の方は、数理情報研究センター
suuri-common@nanzan-u.ac.jp)宛てにメイルでご連絡ください。