タイトル

南山大学数理情報研究科・数理情報研究センター オープン・リサーチ・センター
「都市の持続可能な繁栄のためのインフラストラクチャーの最適運用計画の策定と普及」
2010年度第3回公開研究会

 内容

南山大学数理情報研究科・数理情報研究センターでは、文部科学省「オープン・リサーチ・センター整備事業」として、研究プロジェクト「都市の持続可能な繁栄のためのインフラストラクチャーの最適運用計画の策定と普及」を行っています。その2010年度第3回公開研究会を以下のとおり開催いたします。研究者、実務家の方々の参加をお待ちしています。

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■日時:2010年10月2日(土)14:30〜17:40
■場所:南山大学名古屋キャンパスJ棟1階特別合同研究室(Pルーム)
     〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18
     Phone/052-832-3111(代表)
     地図は以下のWEBページをご覧ください。
     http://www.nanzan-u.ac.jp/Information/access.html#01
■問い合わせ先:南山大学数理情報研究センター
〒489-0863
瀬戸市せいれい町27番地
Phone/0561-89-2081
E-mail/suuri-common@nanzan-u.ac.jp
■主催:南山大学数理情報研究科・数理情報研究センター
     オープン・リサーチ・センター
  共催:南山学会
■プログラム
<14:30−14:40>
文部科学省「オープン・リサーチ・センター整備事業」、「都市の持続可能な繁栄のためのインフラストラクチャーの最適運用計画の策定と普及」研究プロジェクトについて 
研究プロジェクト代表者 伏見 正則氏(南山大学客員教授)

<14:40−16:00>
「高次の距離分布を用いた施設配置分析」
宮川 雅至氏(山梨大学大学院医学工学総合研究部助教)
概要:
  施設配置を分析する上で、最も重要な指標は利用者から最寄り施設までの距離である。しかし、病院や消防署など緊急対応型の施設を配置する際には、災害などによる施設閉鎖の可能性を踏まえ、最寄りだけでなく2番目、3番目に近い施設までの距離をも考慮しなければならない。これら施設までの距離は施設の位置データと道路網データから計測することができるが、基本的な性質を調べるためには、解析的表現も必要となる。本発表では、規則的配置とランダム配置を対象として、利用者からk番目に近い施設までの距離の分布(k次近隣距離分布)を解析的に導く。そして、施設閉鎖によって利用可能な施設までの距離がどの程度増加するのかを分析することにより、頑健な配置を明らかにする。さらに、実際の施設配置に対する距離分布と比較し、施設配置の頑健性を評価する。

<16:20−17:40>
「施設容量を考慮した救急医療施設の最適配置」
鵜飼 孝盛氏(南山大学数理情報研究科、数理情報研究センター博士研究員)
概要:
  近年、少子高齢化の進展などに伴い、医療費・社会保障費の増加が問題となっており、限られた資源を効率的に運用することが望まれている。特に救急医療においては、即時の対応が要求されるが、要求を受けた施設が常に対応可能であるとは限らない。施設を集約して、多くの資源を集中的に運用することにより、個々の施設におけるサービスは効率よく提供することが可能となる。しかし、サービスを享受する側から見ると、集約により施設が少なくなり、施設までの移動に関する負担が増す恐れがある。
  本発表では、施設の容量と需要量によって定まる施設が要求に対応できる確率を考慮し、利用者がサービスを受ける施設までの距離に基づいて、都市内の施設の数やその配置について考察する。

<18:00−20:00>
懇親会(懇親会に参加される場合のみ懇親会費が必要となります。懇親会費:6,000円程度を予定)
会場は当日ご案内いたします。懇親会にご参加の方は、数理情報研究センター
suuri-common@nanzan-u.ac.jp)宛てにメイルでご連絡ください。