タイトル

南山大学数理情報研究科・数理情報研究センター オープン・リサーチ・センター
「都市の持続可能な繁栄のためのインフラストラクチャーの最適運用計画の策定と普及」
2010年度第1回公開研究会『エネルギー利用の多面的分析』

 内容

南山大学数理情報研究科・数理情報研究センターでは、文部科学省「オープン・リサーチ・センター整備事業」として、研究プロジェクト「都市の持続可能な繁栄のためのインフラストラクチャーの最適運用計画の策定と普及」を行っています。その2010年度第1回公開研究会を以下のとおり開催いたします。研究者、実務家の方々の参加をお待ちしています。

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■日時:2010年5月29日(土)14:30〜17:40
■場所:南山大学名古屋キャンパスB棟B45教室
     〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18
     Phone/052-832-3111(代表)
     地図は以下のWEBページをご覧ください。
     http://www.nanzan-u.ac.jp/Information/access.html#01
■問い合わせ先:南山大学数理情報研究センター
〒489-0863
瀬戸市せいれい町27番地
Phone/0561-89-2081
E-mail/suuri-common@nanzan-u.ac.jp
■主催:南山大学数理情報研究科・数理情報研究センター
     オープン・リサーチ・センター
  共催:南山学会
■プログラム
<14:30−14:40>
文部科学省「オープン・リサーチ・センター整備事業」、「都市の持続可能な繁栄のためのインフラストラクチャーの最適運用計画の策定と普及」研究プロジェクトについて 
研究プロジェクト代表者 伏見 正則氏(南山大学客員教授)

<14:40−16:00>
「金融工学的手法によるエネルギー・環境問題の分析」
高嶋 隆太氏(千葉工業大学社会システム科学部助教)
概要:
  低炭素社会実現への方策の一つとして、低炭素排出電源の利用が考えられる。政府目標としても、ゼロ・エミッション電源の割合50%以上とすることや、原子力発電の比率を2030年以降も30〜40%以上とするとしており、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギー、原子力発電、CO2回収・貯留(CCS)と組み合わせた火力発電などの大幅な拡大の利用が必要となる。これらの施策はいずれも多額の投資を必要とする一方で、今後の発電事業ならびにその投資を取り巻く環境において、不確実性が高まることが予想され、不確実性やリスクを考慮した評価の必要性が高まっている。
そこで本講演では、エネルギー・環境問題、特に、電源構成に関する問題に注目し、金融工学におけるポートフォリオ理論やリアルオプションを用いた評価に関する以下の研究を紹介する。
(1)炭素税の電源ポートフォリオに対する影響分析
(2)不確実性下における電源投資に関する分析

<16:20−17:40>
「地理的重み付き最適化手法の応用によるエネルギーデータの国家群分析」
古藤 浩氏(東北芸術工科大学デザイン工学部准教授)
概要:
  近年開発された都市・地域計画のための基礎分析手法の一つに「地理的重み付き最適化」がある。この手法を拡張して地理的なデータ以外に適用する方法と、実際に分析した結果を説明する。
世界人口の増加等の理由によるエネルギー利用量の世界的増加と、地球温暖化問題に関連するCO2排出量の増大によって、エネルギー問題はますます重要となってきている。それをふまえ、エネルギーの国家別利用量およびCO2排出量を、人口やGNPといった基礎指標と組み合わせ、地理的重み付き最適化手法の応用によって視覚化して分析した結果を説明する。
分析するデータは世界の主要120ヶ国の国家別エネルギー利用量(石油換算量)およびCO2排出量の1990年から2005年までの15年間の値を「一人あたり」と「GDP1$あたり」の二種類に基準化したものである。そして、世界的変化傾向を把握するためのエネルギー利用量等のベクトル場を作成し、その時代による変化を吟味する。また、手法を応用して指標値の将来予測を試みた結果も議論する。

<18:00−20:00>
懇親会(懇親会に参加される場合のみ懇親会費が必要となります。懇親会費:6,000円程度を予定)
会場は当日ご案内いたします。懇親会にご参加の方は、数理情報研究センター
suuri-common@nanzan-u.ac.jp)宛てにメイルでご連絡ください。