タイトル

南山大学数理情報研究科・数理情報研究センター オープン・リサーチ・センター
「都市の持続可能な繁栄のためのインフラストラクチャーの最適運用計画の策定と普及」
2009年度第4回公開研究会 『環境と地域の活性化』

 内容

南山大学数理情報研究科・数理情報研究センターでは、文部科学省「オープン・リサーチ・センター整備事業」として、研究プロジェクト「都市の持続可能な繁栄のためのインフラストラクチャーの最適運用計画の策定と普及」を行っています。その2009年度第4回公開研究会を以下のとおり開催いたします。研究者、実務家の方々の参加をお待ちしています。

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■日時:2009年11月28日(土)14:30〜17:40
■場所:南山大学サテライトキャンパス
     〒461-0005
     名古屋市東区東桜2-10-10
     Phone/052-939-3380
     地図は以下のWEBページをご覧ください。
     http://www.nanzan-u.ac.jp/Information/access.html#03
■問い合わせ先:南山大学数理情報研究センター
〒489-0863
瀬戸市せいれい町27番地
Phone/0561-89-2081
E-mail/suuri-common@nanzan-u.ac.jp
■主催:南山大学数理情報研究科・数理情報研究センター
     オープン・リサーチ・センター
  共催:南山学会
■プログラム
<14:30−14:40>
文部科学省「オープン・リサーチ・センター整備事業」、「都市の持続可能な繁栄のためのインフラストラクチャーの最適運用計画の策定と普及」研究プロジェクトについて 
研究プロジェクト代表者 伏見 正則氏(南山大学情報理工学部教授)

<14:40−16:00>
「瀬戸市から名古屋中心部にかけての自然環境の変遷」
蔵治 光一郎氏(東京大学愛知演習林講師)
概要:
現在、瀬戸市の山は緑に覆われているが、このような景観になったのは1400年ぶりのことである。それより前は原生林が山を覆っていたと想像されるが、その面影は今や猿投山の山頂付近にしか残っていない。明治以前のものづくりは自然の恵みを超えてサービスを収奪することで成り立っていた。自然の恵みは失われ、自然の猛威が名古屋を襲うようになり、尾張藩は防御に追われたが、安政地震によって力尽きる。明治初期にハゲ山はピークに達したが、明治30年の森林法により、人海戦術によって植林が行われ、緑を回復することに成功した。しかし戦後の急激な都市化は、ハゲ山に植林した場所を切り開き、浸水危険地帯にも人が住み始め、水害の危険が増大した。東海豪雨の水害は尾張藩の治水政策と密接に関係している。今後も水害リスクは依然として高く、その有効な解決策は見つかっていない。それに加えて戦後植林されたスギ、ヒノキ人工林の放棄による土砂災害の増大が懸念されている。
 
<16:20−17:40>
「地域公共交通を地域で『つくり』『守り』『育てる』方法」
加藤 博和氏(名古屋大学大学院環境学研究科都市環境学専攻准教授)
概要:
バス・鉄道等の地域公共交通は、モータリゼーションに伴い、大都市部を除いて衰退の一途をたどり、収益事業として成り立たない状況となっている。一方で、少子高齢化・地球環境重視の時代を迎え、地域公共交通の果たす社会的役割は重要となっている。運輸事業に関する国の需給調整規制が撤廃され、自治体による地域公共交通サービス提供のあり方が問われるが、暗中模索の状態が続いている。名古屋周辺の地域公共交通政策やコミュニティバス・路線バス改善の取り組みに多数参画してきた講演者が、その経験から得た、地域公共交通の地域によるプロデュース・マネジメントの必要性とその具体的な方策について論じる。

<18:00−20:00>
懇親会(懇親会に参加される場合のみ懇親会費が必要となります。懇親会費:6,000円程度を予定)
会場は当日ご案内いたします。懇親会にご参加の方は、数理情報研究センター
suuri-common@nanzan-u.ac.jp)宛てにメイルでご連絡ください。