著書『統計科学』で,論述していない多標本モデル(1元配置モデル)と2元配置モデルについて,パラメトリック法, ノンパラメトリック法とセミパラメトリック法を紹介する. 多標本モデルについては,
位置母数パラメータに順序制約のある場合と多重比較についても詳しく説明する予定である.
これらの発展の部分の統計解析法のすべてについて, Microsoft Windows上で動作可能な実行可能形式のソフトプログラムを順次用意する予定である.これらのソフトプログラムを集めたものを,
Asoft (A は Advance のかしら文字を取っている)と呼ぶことにする. Asoft
の使用方法は Esoft
と同じである
どの内容も第 1,2節を読めば,データ解析が行えるように書かれ, 第3節以後に数理の説明をし,
アルゴリズムが理解できるようになっている.
線形回帰分析については,パラメトリック法を論述する. しかしながら, ノンパラメトリック法とセミパラメトリック法のアルゴリズムは,大変複雑のため, ここでは紹介しない. S-PLUS と呼ばれる統計ソフトに回帰分析のセミパラメトリック法(頑健手法)が組み込まれているのでそちらのソフトを使ってデータ解析を行ってもらいたい.