2008年度卒業論文要旨集の発刊にあたって
〜卒業研究発表会,開会式挨拶から〜


おはようございます.

卒業研究発表会は,これまでの4年間にわたる情報通信に関わる学習や研究の 総決算です.演習・研究指導では,多くの教科を総合的に捉えなおす時間を持 ち,卒業研究を遂行したものと思います.我々教員は,卒業研究を通じて,数 学や英語の基礎学力の重要性を再認識したり,物事を論理的に分析することで プログラムを組み立てることができることを経験したり,説得力のある文章や 丁寧な図表が「考え」を伝えるために必要であることを,皆さんが実感したこ とを期待しています.

これから研究成果の発表を行うわけですが,その内容を聞き手に伝えることが 重要です.そして,しっかりと伝えるには,あまり多くのことを盛り込みすぎ ず,ポイントを3点程度に絞ることが必要です.ポイントを3点に絞っていれ ば,聞く側に発表内容がしっかりと伝わります.ポイントは昨年と同じですが, 発表は次の点に注意して行なって下さい.

1)先行研究では,何がどこまで行われたのか?
2)自分達の研究では,何をどのように解決したのか?
3)先行研究と自分達の研究の違いは何か?

教員は,皆さん方が手際よく説明できなかった点,つまり,皆さん方がうまく 伝えることができなかった点を中心に質問をしています.ですから,時間内で ただ話すのでは無く,卒業研究の成果をうまく伝えて理解して貰うことを考え て,ポイントを絞って発表して下さい.

また,自分達の成果を発表するだけではなく,他の学生が全力で発表する研究 成果を聞くことで,幅広い知識を身に付けて下さい.簡単ですが,皆さんの発 表へと進んでください.

※「時間を守る」という趣旨で,冒頭で一言述べた部分は割愛しています.


2009年1月16日
情報通信学科長 河野 浩之