編 集 後 記


南山大学の理工系学部である数理情報学部情報通信学科として,第三回目 の卒業生を送り出すことになりました.

最終学年に履修する卒業研究は,それまでに得た知識・技術等を総動員し て,設定したテーマに関する問題を解決していく場です.大学院進学者はもと より,卒業後に社会人として歩みだす学生諸君にとっても,研究の一端を垣間 見ることによって,まだまだ多くの解決を必要とする課題があることを知る絶 好の機会となったことと思います.また,研究テーマの設定から問題の整理, 解決法の模索と進み,夏休み直後に行なわれた中間発表の試練を受けた頃から 問題解決のための取組み方のコツをつかみ始め,研究の成果を出しつつ卒業論 文をまとめ,1月の卒業研究発表会の最後の試練にも立派に突破したことによっ て,自信が付いたものと信じています.

本冊子は,学外の方々にも見てもらえるよう,卒業生諸君の1年間の努力の 成果を示すものとして編集されました.同じ内容のものがWeb版としても作成 され,広く世界に公開されています.

得られた研究成果には様々なレベルのものがあるでしょう.しかし,卒業 研究を成し遂げる努力の過程における実経験とその結果得られた充実感は全員 に共通のものと思います.この経験を今後の人生の中で起こるであろう種々の 課題に対する挑戦に役立ててほしいと思います.

学科として第三回目の卒業研究を進める上で,昨年度、一昨年度の成果を踏ま えながら,提出方法を変更するなど新たな試みも行いました.学科教員として, まだまだ力不足に感じる部分もありますが,学部分室・合同研究室をはじめと する南山大学の多くの方々に支えられながら,卒業研究を大過なく進めること ができました.最後になりましたが,関係諸氏に深く感謝申し上げます.


2006年3月
卒業研究発表会実行委員会
     金 知俊
     熊崎 敦司
     渥美 紀寿