編 集 後 記


南山大学にとって初めての理工系学部である数理情報学部が、 経営学部情報管理学科が発展してできた学部として4年前に開設され、 情報通信学科として最初の卒業生を送り出すことになりました。

最終学年に履修する卒業研究は、 それまでに得た知識・技術等を総動員して、 設定したテーマに関する問題を解決していく場であります。 卒業後に新たな道を進んでいくことになる学生諸君にとっては、 自己を鍛錬し大きく成長させる絶好の機会でもあります。 実際に、研究テーマの設定から問題の整理、解決法の模索と進み、 夏休み直後に行なわれた中間発表の試練を受けた頃から 問題解決のための取組み方のコツをつかみ始め、 研究の成果を出しつつ卒業論文をまとめ、 1月の卒業研究発表会の最後の試練にも立派に突破できる自信を付けてくれました。

本冊子は、学外の方々にも見てもらえるよう、 卒業生諸君の1年間の努力の成果を示すものとして編集されました。 同じ内容のものがWeb版としても作成され、広く世界に公開されています。

得られた研究成果には様々なレベルのものがあるでしょう。 しかし、卒業研究を成し遂げる努力の過程における実経験とその結果得られた充実感は 全員に共通のものと思います。 この経験を今後の人生の中で起こるであろう 種々の課題に対する挑戦に役立ててほしいと思います。

学科として初の卒業研究を進める上で、 委員会の中での検討が不十分だったことも多くありました。 しかし、まがりなりにも大過なく進めることができたと思います。 これは、学科の教員だけでなく、 学部分室・合同研究室をはじめとする南山大学の多くの方々の ご協力があったおかげです。 最後になりましたが、関係諸氏に深く感謝申し上げます。


2004年3月
卒業研究発表会実行委員会
 委員長 真野 芳久
     宮澤 元
     蜂巣 吉成