南山大学 理工学部・理工学研究科・理工学研究センター

学科 三浦研究室

三浦研究室

社会の課題に、数理モデルを使ってアプローチする

ORの手法を用いた受注予測

企業との共同研究で、食品工場の受注予測の研究を行いました。その工場では数十種類の製品を1日当たり数万点生産•出荷していますが、生産すべき量は受注によって決定されており、製造を開始するぎりぎりまで確定することができません。そのため、事前の受注予測が欠かせないのですが、その予測はこれまで経験のある社員の経験と勘に基づいたものでした。過去数年間のデータの統計分析から製品ごとの傾向と性質を把握し、天気や出荷する地域の属性なども考慮して受注方法を検討し、受注予測システムを構築しました。

ORは、社会と数学を結びつけるひとつの手段

ORを用いた問題解決に必要なのは、最適化問題をコンピュータに計算させる数理モデルの知識や、最適化問題をコンピュータに解かせる手法、そしてプログラミング言語やコンピュータを動かす技術です。また現場へ行き、実際に何が起こっているのかを見ること、そしてそこで得た情報をいかに数理モデルへ組み込むかという作業も重要です。高校数学をベースにした知識が様々な課題を解決し、よりよい社会の実現 に役立つことを知ってもらい、興味の対象や視野を社会全体に広げてほしいと思います。

担当教員

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 三浦 英俊 教授

〔専門分野〕
 都市のオペレーションズ・リサーチ

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