南山大学 理工学部・理工学研究科・理工学研究センター

学科 松田研究室

松田研究室

モノづくりと統計学

統計学とデータサイエンス

統計学は古くからモノづくりと関わってきました。品質管理と呼ばれる方法論はしっかりしたモノづりを行うための基礎となり 、現場で活躍してきました。1980年代に日本が世界一の品質を誇ってから、当時ほどの重要さはないにしても今でもモノづくりの根幹であると言えます。しかし、世の中はビッグデータと呼ばれる膨大なデータの処理などで統計学よりむしろデータサイエンスと呼ばれる領域にシ フトしつつあります。そうであっても統計学が不要になるわけではありません。盲目的に機械に従うのではなく、人間らしく原因を追究する手段として今後も役立つと思われます。

分割表の多重比較

原因追究の道具として分割表というのは基本的な統計的方法です。2次元の度数で構成された分割表は古くから知られたものですが、現在でもその完全な解釈方法は確立していません。2つの分類間に関連があるのかないのかは検定という初歩的な統計的方法で確認できます。しかし、関連があるとなった場合にどこにその根源があるのかを調べるには多重比較という概念が必要になります。私の研究論文でその一端は明らかになっていますが、全容解明にはまだ遠く、この研究は私のライフワークとなっています。今後も引き続き研究していきたいと考えています。

担当教員

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 松田 眞一 教授

〔専門分野〕
 統計学

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