南山大学 理工学部・理工学研究科・理工学研究センター

学科 横山研究室

横山研究室

物理的な制約を意識した計算機構の構築

20枚の靴下から考える「コンピュータ科学」

身近な生活の問題をコンピュータ科学の視点から考えてみましょう。たとえば、10ペアの靴下(20枚)があるとします。Aさんは左右バラバラにカゴに入れ、使う度にペアを探します。Bさんは予め左右のペアをつくってカゴにしまいます。改めて言うまでもなく、Bさんの方が効率的に靴下のペアを見つけることができますよね。情報をどのように保存して、どのように探せば効率良く見つけることができるか? 情報検索は、コンピュータ科学における基本的な問題のひとつなのです。

目の前の問題を、より大きな視点で捉え、考える

話は変わって、たとえば交通事故の多い横断歩道があるとします。通常はその改善策を検討しますが、より大きな視点で考えると、歩道橋を作ろう!という発想も可能ですよね。同じように、既存のプログラミング言語で対処が難しい問題は、新しい言語を作ることで、問題解決が容易になるかもしれません。私は既存の言語を使いこなすだけでなく、人間にとっての "いい言語" を研究し、言語を作ることで社会に貢献しています。目の前の問題を解くだけでなく「大きな」問題として捉え、考えることのできる人になってほしいと思います。高校で数学や物理など数理系の力を鍛えておけば、応用が利きます。ぜひ新しい分野の学びを共に追究していきましょう。

担当教員

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 横山 哲郎 教授

〔専門分野〕
 コンピュータ科学(計算機科学)

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